卓球が日本史上初のリーグトーナメント制「Tリーグ」を2018年秋に開幕します!すでに世界ランキング上位に入っている注目選手の参加チームはどこなのか?「Tリーグ」の概要から注目選手・チームなどの情報を幅広くお伝えしていきます。
- Tリーグはドイツの卓球リーグを参考にしている
- トップ選手のステージがTプレミアリーグ
- 1部〜5部までの構想で、4部が都道府県、5部が市町村のリーグ
- Tプレミアリーグの参加チーム数は男子4チーム、女子8チーム
- 注目選手と参加チームはこちら
Tリーグとは
まずTリーグとは卓球のTではなく、table tannisの頭文字をとってTリーグという名称になっています。
今では世界ランキング上位に入る選手が数多くいる日本ですが、世界1位の座を競合中国に譲ってしまっているのが現状です。世界ランキング上位に入る日本人選手も度々中国への強化トレーニングに行くこともあり、世界が認める卓球帝国の中国は公園に卓球台は置いているし、リーグ戦もあるみたいだし生活から切り離せないくらい浸透しているんですね。
Fukasawa
ただ、卓球の試合を目に触れる機会がないと卓球の技のすごさとかルールとかさっぱりわからないですよね。
そう、筆者みたいに凄さや面白さがわからないということが問題・課題なんですよね。
なので、卓球協会としては卓球の認知度を上げ、選手たちの活躍する場を広げ、国民的スポーツにすることで10年〜20年先に日本が卓球帝国になることを構想の一つにおいているんですね。
構想の話が出ましたので、早速「Tリーグ」の概要を説明していきましょう。
Fukasawa
Tリーグ構想
Tリーグ構想とは、日本に存在する複数の卓球チームが参加するリーグ構想のことを指します。これにより、Tリーグは頂点の世界レベルのプロ選手を擁するチームから、趣味でプレーする地域のチームまでが、Tリーグの各カテゴリーに分かれて存在することになります。
これはドイツの卓球リーグを参考にしています。ドイツでは1部から16部までの大型のピラミッド構造になっていて、この中の1・2部が「ブンデスリーガ」と呼ばれ、全国規模で多くのプロ選手、海外選手がプレーしています。
このTリーグ構想は今後、議論を深めながら、数年の時間をかけて順次実現に向けて進めて行く予定。
現段階ではTプレミアリーグが指導する情報しか開示されていないようです。

Tリーグの理念
Tリーグの理念は3つ。卓球を国民的スポーツかつ世界No1のレベルを目指すための内容です。
①世界No.1の卓球リーグを実現する
・世界で活躍するトップアスリートを育成するシステムを実現する。
・どの地域の誰でもが「参加できる」「関われる」世界一開かれた地域密着型リーグシステムを実現する。
②卓球のスポーツビジネス価値を高める
・卓球のスポーツビジネス価値を高めることによって、卓球ファンおよび卓球関連ビジネスを拡大する。
・卓球のスポーツビジネス価値向上により、卓球の競技力や魅力を高める。
③卓球を通じて人生を豊かにする
・卓球を身近なスポーツにすることにより「やってみたい」「観に行きたい」「関わりたい」「語りたい」人を増やす。
・卓球の普及により、地域の活性化および国民の健康寿命延伸に貢献する。
Tプレミアリーグ
先ほどの構想イメージ図にもあったように、Tリーグの中で最も上位に位置するリーグが「Tプレミアリーグ」です。2017年9月時点の情報になりますが、Tプレミアリーグは以下の概要で行う予定です(変更になる場合があります)。
- リーグ:男・女、1つずつのリーグ
- チーム数:男女それぞれ4チーム、合計8チーム
- 選手数:各チーム6名以上
- シーズン:秋~翌年春
- リーグ戦方式:ホーム&アウェイ、及び、セントラル方式
- 試合数(予定):7回戦総当たり、各チームはシーズン21試合(レギュラーシーズン)
- 試合形式:未定(五輪や世界選手権の団体方式を検討)
- 優勝決定方法:リーグ戦の1・2位チームがファイナルを行い、勝者が優勝
あくまでチーム戦のようですが個人戦の情報がまだありませんね。
選手の声
初年度のTプレミアリーグ参加チーム
2017年9月から募集を開始し、Tプレミアリーグの参加チームは公募で決定しました。
プロ、アマ、実業団、クラブチームを問わず公募に参加できますが、参加チームにはTプレミアリーグの参加基準(ホームゲームの興行、将来におけるジュニア、ユースチームの設立など)をクリアする必要があります。
また、チーム名は「地域名+愛称」、もしくは「地域名+企業名」となりますが、チーム名の設定に関する制限は幅を持たせる予定です。
- 入会金2000万円
- 年会費1500万円
- 年2億~3億円の収支がある事業性であること
- チーム名に地域を入れる(企業名の併記は可能)
- 2千人規模のホームアリーナがあること
- 登録選手の中に世界ランク10位相当の選手を1人入れること
- 6歳以下の育成機関があること
資金力があって、育成金があることを考えると何十年も競合でいられる整備が整っていないといけないということですね。
Fukasawa
参加チーム一覧
- 木下グループ(東京)
- チーム埼玉(埼玉)
- チーム岡山(岡山)
- 琉球アスティーダ(沖縄)
- 木下グループ(神奈川)
- 日本生命(大阪)
- 日本ペイントホールディングス(大阪)
- トップ名古屋(名古屋)
スポンサー企業も新しい顔ぶれが続々と参入
木下グループや日本生命は参加を結構前から表明していましたが、参加条件をクリアできる大手企業が新しく参加してきましたね。
トーサイアポ株式会社 ← チーム埼玉
カーセブンを運営している埼玉の大手企業ですね。
株式会社ボブソン ← チーム岡山
岡山に本社がある老舗ジーンズメーカーのようです。
株式会社トップ ← トップ名古屋
通信・OA機器や防犯セキュリティを主に販売する名古屋の企業です。
一般社団法人沖縄総合スポーツクラブ ← 琉球アスティーダ
沖縄で卓球クラブを運営している沖縄総合スポーツクラブのようです。
参考 参加チームのコメント一般社団法人 Tリーグ注目選手
世界ランキング順に男子・女子ともに紹介していきましょう。
ランキングは毎月変動しますので2018年3月現在の情報をお届けします。
まずは男子からいきましょう!
男子選手
世界ランク7位 丹羽 孝希 選手(24)
未発表。わかり次第公開します。
世界ランク10位 松平 健太 選手(27)
木下グループ
世界ランク12位 張本 智和 選手(15)
木下グループ
世界ランク14位 水谷 隼 選手(29)
木下グループ
世界ランク20位 吉村 真晴 選手(25)
未発表。わかり次第公開します。
世界ランク23位 上田 仁 選手(27)
未発表。わかり次第公開します。
紹介した男子選手以外に世界50位以内に日本人男子選手はトータル7人も入っていました!一方の強豪国の中国は5人ですから日本人すごい!!
女子選手
男子の勢いそのままに女子選手も確認していきましょう!
世界ランク3位 石川 佳純 選手(25)
未発表。わかり次第公開します。
世界ランク5位 伊藤 美誠 選手(18)
未発表。わかり次第公開します。
世界ランク6位 平野 美宇 選手(18)
2019年3月に高校を卒業と同時にJOCエリートアカデミーを退団するので木下グループ有力?
世界ランク12位 早田 ひな 選手(18)
日本生命
世界ランク16位 佐藤 瞳 選手(21)
未発表。わかり次第公開します。
世界ランク17位 加藤 美優 選手(19)
未発表。わかり次第公開します。
世界ランク19位 森 さくら 選手(22)
未発表。わかり次第公開します。
男子を上回る強さで世界ランク50位以内に驚愕の12人も入っていました!そして何より驚きなのが年齢ですよ!全員10代から20代前半の選手だけです!これは数年後の日本は大いに強くなることが見込まれますね!
この選手たちが日本でTリーグを盛り上げてくれれば、Tリーグの構想通り海外の強い選手たちも移籍して日本で試合を見れるようになるかもしれませんね!
Tリーグの今後どう発展して行くのか?
Tリーグは理念で掲げているように、世界ナンバーワンの卓球リーグの実現を目指しています。一番大事なのは卓球ブームに火をつけること。火をつければ、国民が卓球に釘付けになり、応援し、卓球を始めるようになり、そこにできた土壌に世界トップクラスの選手たちが参戦するようになるということです。この循環がうまく回るようになればJリーグや野球の試合のように長い目でTリーグを楽しめるようになりますね。
トップ選手の参戦を起爆剤に、将来的にはTリーグと参入チームが関わる自治体、地域と連携を組み、社会貢献活動や卓球教室の開催などを通じて卓球に興味を持つ機会を増やすことができれば、固定ファンを獲得して老若男女どの世代もが楽しめる卓球環境となると考えているようです。
「卓球は健康的なスポーツであります。卓球をやることにより動体視力を養い脳の神経が発達し反応が速くなります。ボケの防止にもなり、足腰を鍛えて動くので非常に健康です。現役選手で最高年齢が93歳の方もいますし、卓球を国民的スポーツにしたいですね。」と藤重理事長が説明するように、卓球を通じて日本の健康寿命を実現することはスポーツ大国の土壌を気づく上でとても大事なことですね。
Tリーグが開幕する10月まで時間はなく、各チームの選手決定、試合会場選び、観客動員、リーグスポンサー獲得、テレビ中継、地域貢献事業など解決すべき課題がまだまだ多いよう見受けられます。
Tリーグ成功の鍵は、松下氏の腕に掛かっているといっても過言ではありません。今後も注目していきましょう!
Fukasawa
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